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Solitary Place

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存在の奉仕

危なかった。
間違えるところだった。
優先順位を。


今僕は教会の内外でいくつか奉仕をさせてもらっている。
時にはそれらの奉仕の日程がかぶる事もある。
だから、奉仕の中でも優先順位を決めることが必要になる。
僕はあるキャンプ準備委員会の数あるミーティングのうちの一つを、
毎年秋に開催される教会主催のイベントよりも優先してしまうところだった。
それは財政面でも人材面でも僕の集う教会には難しいけど、
やる価値のある企画だからと教会員全員で必死に祈り求めながら、
10年間続けられてきたイベントだった。

何百人も教会員のいる教会なら、話は違うかもしれない。
でも僕の通う教会は礼拝出席者30人くらいの比較的小さな集いで、
しかも毎年そのイベントに直接関われるのは、そのうちのほんの数人だけ。
もちろん教会全体でそのイベントのために祈ってはいるけど、
スタッフの人数としてはいつもギリギリのところでなんとか守られてやってきた。
だからたった一人の「存在」が、どれほど大きい事か。
一人増えるだけでどれだけ励まされるか。
一人減るだけでどれだけがっかりするか。
今回僕はそのイベントを後回しにしようとする事で、
毎年中心になって準備している人をひどく傷つけてしまった。
僕自身そのイベントのためにずっと祈ってきたのに、
何をやっていたんだろう。

KGKのブロックや大学の聖研でリーダーをさせてもらっているから、
わかっているつもりだった。
そこにいて欲しい人がいないことが、
そこにいるはずの人がいないことが、
どれだけ悲しいか。

大事なメンバーが他の用事を優先してしまうと、たまらなく悲しくなる。
僕一人でやれというのか?
僕にそんなに能力があると思うのか?
裁きたくなる。
そして僕も他の用事を優先して逃げ出したくなる。
それが間違っているとしても。

逆に用事を後回しにしても来てもらえると、
それだけで励まされる。
何かをして欲しいんじゃない。
ただそこにいて欲しい。その存在が嬉しい。
こんな世の中でも、そういう事はあるんだ。

求められる時、そこにいてあげられる者でありたい。
いるべき所に、いていたい。
存在の奉仕だ。
by hiroro_special20 | 2005-11-09 23:54 | 随想

When Jesus heard what had happened, he withdrew by boat privately to a solitary place. <Matt14:13>


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